旧賛美歌の中に♪暑さは去りて、しばし憩え♪という歌詞がありましたが、そろそろ涼しい秋の風に吹かれてほっと一息つきたい、というのが、今の偽ざる今の気持ちでもあります。皆様にとって、そして子どもたちにとっては、今年はどんな夏だったでしょうか?お元気でしたか?
私たち教職員一同も、交代で日直を務めながら、研修に旅行にとそれぞれ実りの多い夏を元気に過ごすことができました。
中でも特筆すべきことは、村松偕子元園長が、永年勤続(55年)でキリスト教保育連盟の全国夏期講習会において表彰されたことです。(55年間キリスト教保育に携わってきたというのは、多くの表彰者の中でも最年長でした!)今年は会場が東京でしたので、ひなぎくの教員全員で出席し、心からの拍手を送ると共に、一番身近にいる者のみが味わえるであろう感銘を受けました。この他にも、この講習会は、全国のキリスト教主義幼稚園、保育園の保育者800余名の方々との本当に良い研修と交わりの機会となり、感謝しています。
その後、ひなぎくの若手教師の中の2名が、学生時代からの念願であった「ケニヤ コイノニア幼稚園への旅」をついに実現させました。そう、あの市橋牧師夫妻が、スラムの子どもたちのためにと奉職されている幼稚園です!7月に市橋さら先生がリベカさんと一緒にひなぎくに来て下さったことで一気に話が進んだのです。現地でも忙しい中、本当に温かく迎えて頂き、教会学校と礼拝、その後のケニヤの方々との会合にも招かれ、見るもの、聞くものこと全てが学びであったと目を輝かせて語ってくれました。
この2つの出来事からも、私たちはどれだけ人と人とのつながりの中で助けられ、勇気づけられ、力を与えられて歩んでいるかを思わされます。
子どもの生活も全く同じではないでしょう。子どもと子ども、子どもと家族、子どもと親戚、子どもと近所の方たち、そして、子どもと先生、子どもとお友達のお母さん…たくさんの人間関係の中で声をかけられ、育まれてこそ子ども達は健全に育っていくことができるのです。子どもをめぐる人間関係が希薄になっていると指摘される昨今ですが、ひなぎく幼稚園の中ではそんなことがないように、みんなの力で一人一人の子どもたちを温かく育んでいきたいと思います。
第2期は、行事も多く、子どもたちにとって楽しみなことが目白押しです。年少組さんは特に「こんなこともできる!」と親御さんを喜ばせてくれる姿を見せてくれることでしょう。年中組は少しづつ内面の成長が期待できる時期にさしかかります。そして年長組はそれこそ、仲間との協調性を大切に育てなければならない時です。行事は成長によいはずみをつけるチャンスではあります。が、いずれも「日常保育の延長線上に」あるもの。毎日の保育の積み重ね、そしてそこでの人と人とのつながりこそ大切に考えていきましょう。