10月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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夕涼み会

 台風一過の青空のもと、さわやかの空気も流れ込み、体を存分に動かすのに丁度いい気候になりました。ダンスやかけっこの曲がかかり、園庭に白いラインが引かれ、運動会へと保育が進む毎日ですが、実は、運動会一色という訳ではなく、相変わらず電車ごっこをしたり、家族ごっこ(ひなぎくではいわゆる「お家ごっこ」「おままごと」を子ども達がこう呼びます。)、虫探しもしています。

先日も、年少組のあるクラスからずんずんと線路が伸びて来て、男の子達が、廊下の駅でじっと電車が廊下に来るのを待っていました。その隣のやはり年少組のお部屋では、ベールをつけ、ロングスカートをはいたお姫様達が空き箱でコードレスのハンドタイプの掃除機を作り、お部屋の隅々までお掃除にいそしんでいました。整列したり、一列に並ぶことも、わらべ歌などで遊びながら身につけていく、そして、頑張る力、我慢する力も、普段やりたいと思う遊びを充分楽しむ経験から学ぶというのがひなぎく流です。

いつも通りの生活を過ごしながら、少しづつ「運動会」を感じているのが年少組ならば、その対極にあるのが今の年長組の姿です。組体操もリレーも、ダンスも毎日本当に頑張っています。大きいお兄さんやお姉さんがやっていたのをしっかりと覚えていて「あれね!」「今度は自分たちの番!」という心意気が伝わってきます。特に、ダンスは、東北の被災地でボランティア活動を継続している担任達の復興に向けての熱意と年長組の子ども達の気持が響き合った作品になりそうです。

そして、その二つの学年の真中に文字通りいるのが年中組。「玉入れ」と言われても?だった人たちが、色々な変形玉入れで遊びながら、「玉を遠くに投げる」「高く投げる」という課題に挑戦しています。かけっこも日に日に速くなってきましたし、ダンスの曲に集まってくる人数もどんどん増えています。その一方で、レストランを開いたり、ダンボールで作った冷蔵庫を絵具でピンクに塗るのに夢中でいたりするのも年中さんです。

いつもの遊びや生活を維持しながら、運動会というカリキュラムを通してたくましく成長する、そんな10月を過ごしたいと思います。お家でも、どうぞ公園などで、かけっこの練習や子どもの体力作りに励んで下さい。子どもの笑顔を確かめながら!




(臼井 記)