6月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

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夕涼み会

 青葉も美しく、一学期の保育が充実してくる6月。G・W明けからスタートした一日保育も軌道に乗ってきましたので、私は、お昼に各クラスを順番に巡る旅?に出ています。

5月○日  「年少△組」

 年少組は、先月の「母の日参観」でお弁当の様子を見て頂きましたので、今日は「給食」についてお伝えします。キッチンで、年中、長のお当番のお母さん達が盛りつけを終えるころ、保育室では、子ども達が準備万端で待っていました。
 先生が一人一人に配っていくと、「手はおひざ」で神妙な表情の子ども達。思わず、お母さん達からは「かわいい!」「うちの子もあんなだったかしら」との声と笑顔がこぼれます。お祈りをして、いただきますをすると「食べること」に集中していてシーンとしています。が、そんな平和もつかの間、お茶をこぼしたり、トイレに行きたくなったり、歩き食べの人も・・・そのたびに担任と助手の先生は忙しく動き、おちおち食事どころではありません。ただこの、担任と助手の先生のあ・うんの呼吸にひと安心。ひなぎくの年少組の保育を長年支え続けているのがこのベテラン助手さん達だなあと感じました

5月○日  「年中△組」

 私がお部屋に入ると「ここきていいよ~」の大合唱。みんなはもう食事中。席を決め、私が食前のお祈りをしている間、周囲の子ども達は静かに待っていてくれました。
こんな状況判断もできるようになったのねと嬉しく思い、さて、お弁当を開けると四方からのぞいては、「あっ、プチトマト!」「あっ、たまごやき!」「先生、今日のお弁当はお肉?」とかしましいことこの上ない。「僕ねえ」「わたしね」と全員が、私に向かって話しかけてくる感じ。ああ、「自己主張」の時代真っ最中だなあと改めて思いました。
集団の中で自分の気持ちを伝え、主張する学びの時。お友達とぶつかることもあるでしょう。自分の思い通りにいかなくて悔しい思いもたくさんする、いわゆる葛藤の時期です。その一つ一つを経験していくことが大切で、年少の時に泣いてばかりだったAちゃんやさんざんいたずらをしていたBくんも大きくなったなあ、落ち着いたなあと感慨しきりでした。

5月26日(木) 年長△組

 前日に担任が「お泊まり」の話をしたと聞いて、今日は年長組へ。3つのテーブルに分かれていたので、そのひとつに座るやいなや、「先生、ここは○○グループだよ」と。
「えっ、何のグループ?」ときくと「お泊まりだよ、お泊まり」「幼稚園に泊まるの」「みんなで一緒に」「お布団はね・・・」と延々と説明が始まります。
「ご飯はどうするの?」の問いに「僕達が作る!」「サンドイッチとか」ちょっとその時間はないけれど、年長さんが張り切っていることはよーく分かりました。
その間にも、食事をしながら、お友達同士笑い合ったりおしゃべりしたり、まさに「談笑」という雰囲気で、私も泊まってもいいというお許しを頂いてウキウキと帰ってきました。

 こうして回っていると、食事場面にも、その年齢の特徴や違いが如実に表れ、本当に面白いものです。
「一年の成長の差がこれだけ大きいということは、子ども時代の一日一日にそれだけ大きい意味があるということ」と前園長が口癖のように言っていたのを思い出します。6月も子ども達との生活を楽しみつつ、その一日の持つ意味をおろそかにすることなく、教職員、助手共々力を合わせてよい保育のために頑張っていきます。


(臼井 記)