7月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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共に歩み、共に育つ

大きなびわの木があるのをご存知でしょうか。

園庭の東側、年少組のアスレチックの所に大きなびわの木があるのをご存知でしょうか。
梅雨空の下で見上げると、大きな葉の陰で可愛い実がたくさんなっているのが見えます。

このびわの木は創立当時の保育者の一人、臼井喜久子先生が子ども達と食べたびわがとてもおいしかったので、一緒に「埋めてみよう!」「芽が出るかもしれない!」「そしたらこのおいしいびわがまた食べられる!!」と植木鉢にその種を植え育てたと聞いています。芽が出た中の一つが育ち、麻布からひばりが丘へ引っ越しの際も大事に持って来て園庭に植えたということです。それが60年たって、今や大木に成長したのです。

実はなかなか甘く、もっぱら園庭に飛んでくる小鳥さんの朝ごはんになっていますが、おままごとの材料にもなります。木の下に落ちた実にカブトムシが飛んできたこともありました。年少組の砂場の端に植えたキウィには今年初めて花が咲きました。ヒマラヤ杉の下はただ今造成中。草むらを作ろうと上原先生が毎日汗を流しています。乞う、ご期待!!

園庭に自然が増えて楽しみが増し、もっと良い環境になるように工夫を始めています。

6月はお父さん、お母さんが幼稚園にいらっしゃる機会が多い月でした。

さて、先月は、2日間にわたってお父さん達をお呼びし、引き続き、お母さん達の保育参加の日も設けました。という訳で6月はお父さん、お母さんが幼稚園にいらっしゃる機会が多い月でした。幼稚園は第一に子どもが自立して過ごす教育の場でありますが、お父さん、お母さん達に来て頂いた時には、親子で一緒に楽しく遊べる場にしたい、お父さん、お母さん同士が顔見知りになる交流の庭にしたいと思っています。大人が親しく会話する雰囲気を子ども達は感じ取り、嬉しそうでした。きっと、コミュニケーションの大切さを学ぶ機会にもなっていることでしょう。

ひなぎくの保育者精神は…。

そして、60年前のびわの種の出来事に象徴されている「子ども達の興味、関心を敏感に感じ取り、それに共感し、一緒に面白がる」ひなぎくの保育者精神は、今も健在です。なぜなら、この遊びはどうしたらもっと楽しくなるだろうか、と知恵を絞り合う会話が今日も職員室で盛んに行われていたからです。

さあ、今年も夏がやってきます。

さあ、今年も夏がやってきます。私たち大人も、水や風や虫や身近な自然に目を留め、興味をもって面白がる心の余裕を持ちたいですね。早寝、早起き、朝ごはんを励み、健康で本格的な夏を迎える準備をいたしましょう。

(臼井 記)