9月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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夕涼み会

 今年も暑い夏でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか? 
私ども教職員一同、皆、元気に夏の日々を過ごしました。研修会、講習会に参加し、そこで、ある者は新しい発見に驚き、ある者は理解を一層深め、またある者は疑問を解いて、外部からの刺激を受ける大切さも味わいました。

夏休みに子どもの心や発達について、勉強を積み重ねていくことが幼稚園教諭としての務めであると私は考えています。ひなぎくの先生達は今年もたくさんの収穫を得て、子ども達との2学期を迎えることができました。

さて、その2学期には、運動会、遠足・・・と楽しいことがいっぱい待っていますね。いわゆる「行事」ですが、ひなぎく幼稚園は「行事は特別な日ではあるが、あくまでも保育の一環。日常保育の延長線上に位置づける」と考えてきました。

なぜなら、主役は幼児であり、当日を含めたその前後の日々に確かに心身の成長がみられる行事にしたいからです。
日常とは違った環境の中で過ごす特別な日には、年齢が小さければ小さい程、楽しむより先に緊張で一杯になるものです。頭では分かってはいても体が動かなかったり声が出なかったり。

しかし、心では参加していて、終わった後で、踊ったり歌ったり・・・。大人は理解に苦しみ、ならどうしてあの時にやらないの?と思いますが、それが、幼児期。その特有の気持ちも大切にしてあげたいのです。

もし、行事を一日限りのイベントとして捉えるのであれば、当日、いかに最高の姿を観客に披露できるかが教師と園児の一番の関心事になることでしょう。見た目にこだわり、形を整えることに必死で、子どもにとって楽しさを感じられない日々が続くことになりそうです。

しかし、ひなぎく幼稚園の行事はイベントではないので、その当日に向かって、子ども達の気持ちが遊びの中でも自然に盛り上がっていき、その当日を終えた後は、余韻を楽しむがごとく、また新しい遊びへと形を変えてその行事が延々と続いていく、その時間と場を保障したいと思います。そうして自分たちで培った満足感、達成感が子ども達の自信を育てていく、その例を私たちはたくさん見てきました。

どうか、保護者の方も行事の当日だけに注目するのではなく、日常保育の積み重ねが大切であるという気持ちで、この2学期を過ごして頂きたくお願いいたします。

実は、ひなぎくの先生達は、勉強だけではなく、日直をしながら、アクティブに東へ西へ南へ北へ、旅を楽しんできました。それぞれの土地で新たな力を得てきた姿をたくましく思っています。
夏期保育初日、久しぶりにお目にかかったお母さま達に「お元気でしたか?」と声をかけると「はい!楽しい夏休みでした」と元気なお返事。またまた、嬉しくなりました。

2学期も、子どもたちを真ん中に、保護者の方と教師とが心を合わせてまいりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。





(臼井 記)