7月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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夕涼み会

はやいもので、7月を迎え今期最後の月を迎えました。

 今期は何といっても、入園、進級からのスタート。子どもたちにとっては新しい環境に慣れ、安心して過ごす、そこからの歩みでした。幼稚園でわが子がどんなふうに過ごしているのかを知りたいという保護者のお気持ちはごもっともで、今期も可能な限り「参観」の機会を設けてきました。その際、見ているだけではなく参加する場面があることと、「感想」をお寄せいただくことが、ひなぎく幼稚園の「参観」の大きな特徴でもあります。 

 さて、先日、その感想の中に、あるお父様が、 

「6月のおたよりの中の「遊びと指導」という記述に興味をおぼえましたが、今ひとつぴんときませんでした。」と書いてくださいました。

 大変率直なご感想で、私自身ハッとしましたし、また何よりも、お父様が幼稚園のおたよりを読んでくださっているということに感動いたしました。ありがとうございます。

 ご指摘の「幼児の遊びとその中での教諭の指導」という問題は、たとえば毎年5月に開かれる「保育学会」でも大変大きなテーマで、シンポジウム、研究発表(口頭、展示共に)など、一番といっていいほどの量、時間をかけて論じられています。

 それをあえて一言で言うと「幼稚園の自由遊びの時間に先生は何をしているのか」ということ。この問題にひなぎくの教師陣は今、このような共通理解を持っています。 

  1. もちろんけんかやおもちゃの取り合いがあればその仲裁に入る。(時には、けがの危険がない限り、思いっきりけんかをさせることもある。)
  2. 「ごめんなさい」をいうことが大切だと判断することがあれば促す。(どうしてもすぐには言えない時、時間が必要な時もある。)
  3. 「いれて」「かして」・・・などなど遊びの中で、「言葉で伝えること」の大切さを教える。このような、「社会のルール」を教える場面は遊びの中にふんだんにあります。


 その一方で最も重要だと考えているのは「意欲」や「自主性」、「人とかかわる力」など、目には見えない力を育てることです。

 そして、その力は、子どもたちが、今、興味と関心を持っていること、「やりたい!」と思っている遊びの中で育てる!というのがひなぎくのポリシーです。

 そのため、ひなぎくの先生たちは、子ども達の「~したい!」というサインをキャッチするやいなや、頭をフル回転させ、「何が必要か」を考え始めます。
ですから、ここでいう教師の役割は「指導」とはニュアンスが違うかもしれません。あえていうなら「遊びのパートナーであり、リーダー」、そしてなんといっても、共に育つ「仲間」。そのことも含めて、私は「指導」とあえて呼びたいと思っています。また、ご感想、ご質問があれば、是非、お寄せください。