4月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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夕涼み会

 園庭の桜の花が今年は満開です。2011年度のひなぎく幼稚園の保育が、今日から始まりました。
 ひなぎく幼稚園に入園なさった子ども達一人一人と、ご家族の皆様を心から歓迎いたします。ご入園、おめでとうございます。そして、ようこそ、ひなぎく幼稚園へ!
 同時に、進級した子ども達、ご家族の皆さんにも、お喜びを申し上げます。「ひとつ、大きくなった!」と喜ぶ子どもたちの笑顔に、思わず昨年度の今頃の姿を思い出します。「そうだね、心も体も大きくなったね!おめでとう!」と言葉をかけたいと思います。

 さて、昨年度は3月17日に、ひなぎく幼稚園の卒園式を行いました。式の中で、理事長先生が、3月11日の東日本大震災のことに触れ、卒園生達にメッセージを送られました。その時引用された聖書のみ言葉をご紹介いたしましょう。それは、

「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」

という、新約聖書 ローマの信徒への手紙5章3、4節でした。
 心の深いところに響く卒園式の礼拝でした。そして、「小さな感謝会」も開くことが出来、子どもたちの成長を喜びあう心あたたまるひと時を持ちました。

 以来、私は、今回の大震災のことを、ひなぎく幼稚園ではこのみ言葉に基づいて考えていこう、と思うようになりました。
 まずは、被災されている方々のことを覚え、折に触れ、子ども達と一緒に心を合わせ神さまにお祈りを捧げていきましょう。小さな子どもでも「祈ることが出来る」というのは大きなお恵みです。
 そして、クリスマスに「献金」をした子ども達とは、そのことを思い出したいと思っています。献金は、クリスマスだけに捧げるものではありません。「神さまの御用のために」「困っている人、悲しんでいる人々のために」今こそ捧げましょうと、進級したクラスの子ども達には伝えていきたいと思います。ご家庭で、ご協力いただけるとありがたく思います。
 その一方で、落ち着いて「いつもの生活を、いつものように過ごすこと。」を第一に心がけたいと思います。幼稚園が子ども達にとって、安心できる場であることは、毎日の保育を進めていく上での基盤です。

 今年度は、年間を通して、行事などが当初の予定通りには出来ないこともあろうかと思います。その時々の状況に応じて、また、正しい情報に基づいて、ひとつひとつ判断してまいります。どうぞ、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 新しいスタッフも迎え、教職員一同、一層の努力を重ね、よりよい保育のために邁進する所存です。どうぞよろしくお願いいたします。


(臼井 記)