1月22日の土曜日には、穏やかなお天気にも恵まれて楽しいおもちつき会をすることができ、どのクラスのおもちもやわらかく、おいしく仕上がりました。そのおもちを味わいながら、私は、おもちつき会そのもののなごやかな雰囲気を本当にありがたく感じていました。
当日は、年中、年長組の各クラスとも、ご都合のつくお父様が10人前後参加して下さいました。初対面の方も多かったと思いますが、お互いにあいさつをかわし、声をかけあって進めて下さる姿は即、「頼りになるお父さんチーム!」。ひなぎくのおもちつきが2回目、3回目というベテランお父さんを中心に、チームワークもバッチリ。
また、我が子だけでなく、クラスメイトや小さい年少組の子どもたちにも親しく「一緒においしいおもちを作ろうな」「頑張ろうな!」と話しかけて下さるので、子ども達も思わずにこにこ。
年長組は、その後、お父さん達と一緒にお正月遊びをするひと時もあり、大満足の表情でした。
この様子に、私は、尊敬する児童精神科医 佐々木正美先生の言葉を、「全くその通りだ」と思い出していました。それは、「子どもは、本当にいろんな人との人間関係の中で育ち、仲間との交流を通して、たがいに育ち合うのです。」というものです。
佐々木先生はその著書のなかでこの「いろんな人」とは、「地域社会の人々」や「ご近所」、「~ちゃんのお父さん、お母さん」のことだと力説されています。
また、私たち親に向けては、「子どもというのは、自分の子どもだけが育つというのはありえなくて、人と、特にほかの子どもと育ち合うのです。親は、自分の子どもと一緒に育ち合ってくれる子どもたちが、視野に入っていなければいけないのです。」(佐々木正美著「子どもへのまなざし」より)とも記されています。
核家族と呼ばれ、ご近所との交わりを。わずらわしいと感じる人たちが多くなったといわれる時代になってしまいました。でも、ひなぎくにはこんなに人との交わりを楽しもうとする大人がいらっしゃる、このような大人に囲まれて育つひなぎくの子どもたちは本当に幸せだと思います。
ひなぎく幼稚園が、この地域にあって、子どもも大人も育ち合える幼稚園に、そして、人と人との生き生きとした交わりが生まれる幼稚園でありたいとまた、強く願っています。