ひなぎく幼稚園では、幼児の生活は「遊び」が中心!と考えています。
その幼児の「あそび」を大切にして、その中でひとりひとりの子どもが充分に育っていくことが出来るようにと考え、指導していくのがひなぎくの保育です。そのためにも、指導にあたるもの(担任はじめ教師達)は子ども達のあそびにどんどん入り、指導を行っています。いくら幼児には「あそび」が大切だからといって、ただただ長時間遊ばせたり、子ども達がしたいように自由にさせておけばいいという考え方ではありません。
朝、子ども達は登園すると、朝のしたくを済ませ、自分のあそびを見つけて生活を始めます。指導にあたるものは、子どものあそびを大切にしながら、その中で機会を捉えて、ひとりひとりの子ども、グループ、クラスに必要な指導を行っています。
子どもの遊んでいる姿をよく見ると、その遊びにはその子どものさまざまな発達の可能性が含まれていることに気付きます。そして教師はひとりひとりの子どもの遊びの中に見られる様々な可能性を大切にし、今の力を発揮して「あそびの中での願い」を実現していくことが出来るようにと、その場、その状態に適した援助をしなければなりません。さて、そのひとりひとりへの細やかな指導ができるものとなると、それはまず担任です。毎日生活を共にしているからこそ、ひとりひとりの発達の仕方、成長の姿がみえています。いかに著名な心理学の専門家でも、幼児期の心の教育は、生活を共にし、遊びを共有していなければできないことであると、私はいつも感じています。
なかなか思うようには実現できないでいる面も多くありますが、ひなぎくではこのような考え方にたって、毎日の保育を行っているという点をおくみとりの上、参観していただきたいと思います。
そして、お母さん達に見られていても全く頓着しない人もいる一方で、いつもと違う様子にすっかり調子を崩してしまう人もいます。中には「ママ~」とお母さんのところに行ってしまい、あそびどころではない人も!でも、そこに「できたから良い」「できなかったから悪い」はありません。「それでいいのよ、それがあなたなのね」とのあたたかなまなざしと、穏やかな心持で参観していただきたいと思います。