先月お手元に届いた「学年だより」、「クラスだより」にはうんどう会の後の保育がどんなに楽しかったかが生き生きとつづられていましたね。私たちが目指しているのはこのように、子ども達自身が「あ~楽しかった!もう一回やりたい」と思えるようなうんどう会です。10月の保育を振り返り、子ども達の様子を思い出す度に、今年もそのようなうんどう会が開けたことを嬉しく思っています。これも当日会場に来て下さった保護者、関係者の皆様の「みんなで、ひなぎく幼稚園のうんどう会を良い会にしよう!」という気持ちと協力があったからこそと、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
10月17日(金)にケニアのコイノニアアカデミーから市橋隆雄先生をお招きしました。
さて、その余韻が残る中、10月17日(金)にケニアのコイノニアアカデミーから市橋隆雄先生をお招きし、年長組の子ども達と保護者との親子礼拝と、大人向けの講演をして頂きました。そして午後には昼食もそこそこに、先生は年長組のクラスへ順番に出向いて子ども達の質問に答えて下さったのです。そこで先生は、「困っている人、悲しんでいる人のことを知ったら、行動する!それを英語でAction!というよ」と話して下さいました。そこで、年長組の子ども達は先生と声を合わせて「Action!」と言ってみたのです。
これは、社会問題の解決や、世界平和のためにはどうしたらいいのかという核心に迫る言葉です。そんなお話しを5歳の時に聞いたって忘れてしまうよ、5歳の時に「Action!」と言ったところで何にもならない、とおっしゃる方もいるでしょう。けれどこのような経験の積み重ねこそ(忘れてしまっても)幼児の教育=保育には欠かせないと私は確信しています。
一冊の本や、人との出会い、一つの言葉といった瞬間的な経験がその人の人生の方向を決めたとよく聞きますが、それはもっと後のこと。今は、「うんどう会、本当に楽しかった」「みんなでAction!と言ってかわくわくした」というような経験をたくさん子ども達にしてほしい。その乳幼児期の実体験の蓄積がその人の人生にとって大切であると私は考えます。
11月はひなぎく幼稚園の創立記念日=お誕生日をお祝いするひなぎく祭週間があります。
11月はひなぎく幼稚園の創立記念日=お誕生日をお祝いするひなぎく祭週間があります。年長組は小さいクラスの人たちに喜んでもらうためにはどうしたらいいのかを考えてAction!です。そして、小さいクラスの人たちは、こんな風に楽しませてくれたお兄さん、お姉さんの行動をいいなあ、あんなふうにしたいなあというモデルにしていきます。ですから、ひなぎく祭は、ひなぎく祭週間。一日二日ではなく、ある程度の期間をとって、楽しかった経験が小さいクラスの人達にも蓄積されるように配慮します。
そして迎えるクリスマスも全く同じです。特に、毎年、年長組のページェントには感動するほどだ、というお褒めの言葉を頂きますが、それは何もその日一日とても頑張ったからではなく、ましてや練習の成果でもありません。それまでのひなぎく幼稚園での生活の経験がそうさせている、ということだと思います。毎日毎日祈り続ける生活が子供たちの心を神様に向かわせている。神様が心をそう育てて下さっているのです。
どうぞひなぎく幼稚園の保育を断片的ではなく、連続したものととらえて下さい。なぜなら幼児の学びとは、繰り返し、積み重ねなのですから。