5月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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あたたかあたたかさの中で



今日もさわやかな初夏の陽気の中、園庭でもホールでもお部屋でも、お友達と一緒に楽しく遊ぶ子ども達の歓声が響いています。…と先生は言うけれど…うちの子は「幼稚園に行きたくない」と言っている、「誰も遊んでくれない」と言っているから一日中一人ぼっちで過ごしているのでは、それより何より、ちっとも幼稚園のことを話してくれないのだけれど…。


??? が消えるきっかけに

その、??? に応え、今月は幼稚園での遊びの世界にお母さん達をお呼びしたいと計画しました。どんな風に遊んでいるのかなと見るもよし、ちょっとお客様になって参加するもよし。今回は子ども達と遊びたくなったら、我が子とその仲間達との遊びの輪の中に入って頂きたいと思います。そこで我が子がどんな遊びを幼稚園で経験しているのかをお母さん達が体験し、少しでも??? が消えるきっかけになりますようにと願っています。


お泊り保育の時期

また、ひなぎくに我が子を通わせてみて、あるいは新しい生活が軌道に乗ってきた今、改めて??? になることもあるでしょう。たとえば、どうして年長組のお泊り保育はこの時期なの? から、お弁当に果物を入れないのはどうして? まで。お泊り保育は夏休みに年長組だけ幼稚園に来て行うという時代も長くありました。ところが、せっかく一緒にお泊りをして仲良くなったのに夏休みでばらばらになってしまうのは残念、もっとこの仲間関係を育てていこうと、時期を7月初旬に移しました。そして子ども達はきっと、朝からワクワク、ドキドキしているのだから、いつも通り登園、まるまる一日半の「保育」としての内容が定着してきました。ところが7月の暑さが年々厳しくなり、幼児の体力を考慮し、気候のよい5月末に行うという現在の形に落ち着いています。年少、年中組の保育はお休みになりますが、ご理解下さい。


お弁当に果物を入れないのはどうして?

また、歴史ある手作りの給食と共に、幼児のお弁当についてもひなぎくは保護者の方達と永年に渡り一緒に考えてきました。その指南役だったのが、料理研究家の小林カツ代先生。先生は、一日の栄養バランスと午後の活動量を考えれば幼児の昼食はとっても重要。移動する昼食であるお弁当は、時間が経っても安全でおいしいことが大切。幼児用のお弁当箱は小さいのだからそこに、フルーツやデザートを入れるスペースが余るなら、火の通ったおかずをもう一品、というお考えでした。お母さん達にとってはちょっと大変かもしれませんが、なるほどと思ったひなぎくのお母さん達の作るお弁当からはフルーツやデザートはいつしか消え、それは今に受け継がれています。(中学、高校生の「ドカベン」を作る時にも、あともう一品のおかずを思いつき、この考え方は、卒園してなお生きていると聞きます。)



この様に、ひなぎくの保育に出会うと、どうしてひなぎくでは??? と疑問に思われることがあると思います。でも、そこにはちゃんと理由があって、その理由には、今、目の前にいるこの子ども達にとってはどうすることが一番よいのかというモノサシが用いられてきた。そのことを是非、お伝えしたいと思って
います。









(臼井 記)