新年度が始まって…
新年度が始まって一か月半が経ちました。
学年によって違いはありますが、新しい生活に一生懸命向き合っている子どもたちです。
年少組は…
お家の人から離れての初めてづくしの生活。
お家ではお母さんを独占できるけれど、先生はクラスみんなの先生。お家でゆっくり遊べたおもちゃも、幼稚園ではみんなのおもちゃ。タオルやコップは自分で出さなければ使えないのです。
この大きな生活の変化に一生懸命向き合っています。色々な思いがあってあたりまえですね。まずはひとりひとり、頑張って幼稚園に来たことを喜び合い、あたたかく迎えたいと思います。
朝の支度もひとりひとり声をかけ、じっくり一緒にとりくみます。そして「ひとりでタオルがだせた!」「ひとりで靴がはけた!」など「できた!」という小さな喜びや達成感を積み重ねていきたいと思います。
こうして生活が整ってくると、幼稚園が安心した場所となり「遊ぼう!」という気持ちも膨らんでいくのです。
支度の後は遊ぶ時間!気候の良い今、外遊びは盛況です。思いっきり走って…行き過ぎて…年中長の大きなアスレチックでうっかり遊んでいる子どももいたりしますが(笑)、砂場やアスレチックなど、年少なりにやりたいことに向かっています。
中には、先生にぴったりくっついていたり、じーっと座っていたり…でも、みんなの様子をよーく見ているのがわかります!気持ちは遊びにむかっているということですね。年少組は「なんだかおもしろそう」から実際やってみて「おもしろかった!」という時間を毎日増やしていきたいと思います。
年中組は…
ぐりぐらノートからお手紙を出し(シールもこれから貼ります)、黄色い制服を脱いでスモックを着て…と自分で頑張ることが増えました。制服やスモックのボタンに苦戦する姿もありますが、自分で「やりたい!」というやる気が見られます。この気持ちが大切ですね。
私たちも少し手伝い、最後の1つは自分で「できた!」と言えるようにするなど、すぐにすべてをやってあげるのではなく対応をしています。そして年中組も支度が終わったら遊びます!アスレチックの黄色い大きなすべり台は大人気!ところが初めは楽しんでいたのがしばらくすると…たくさんの子どもたちで大混雑になり「○○ちゃんがずるこみしたー」
と小さなトラブルが起こりました。気持ちのぶつかり合いをたくさんするのが年中組です。友だち関係を深めていく第一歩がいよいよ始まります。自分の気持ちをとおしたいけど、大好きな友だちにも気持ちがあって、どう折り合いをつけていくか…この折り合いをつけていくのが難しいのですが、人とのコミュニケーションにはとても大切なことであり、これは実際に経験をしていくことでしか、学んでいくことはできません。
たくさんたくさん仲間と向き合って「やっぱり友だちっていいな」という気持ちを積み重ねていきたいと思います。
そして年長組。
今年は2クラスです。この環境も今年ならではの貴重な出会いだと、私たちは受けとめています!早速今年ならではで、真ん中の保育室に製作と絵本の部屋を作りました。年少、年中で積み重ねた遊びの経験を土台にして、広くなった遊びの空間で「これがやりたい!」ということに仲間と一緒にじっくりとりくんでいきたいと思います。この「じっくり」が大切です。じっくりとりくむには、自分でよく考え、遊びを一緒につくる友だちの考えを、よく聞くことが必要ですね。そして、ちらかった遊びのスペースからは楽しいことは作り出せません。自分の身の回りのことにも心をむけ、生活を整えながら、よく考え、よく聞き、よく遊んでいきたいと思います。
そして、仲間と心と力を合わせて過ごすことのすばらしさを実感できる1年にしたいと思います。
心も体もフル回転の子どもたちです。だからこそ、よく食べ、よく眠る等の基本的な生活をしっかり整えましょう。私たちもお家の方から「いってらっしゃい!」と明るく送りだして頂いた子どもたちを、全力で受けとめたいと思います。