子どもとスポーツ
ある全国紙には「子どもとスポーツ」という興味深い特集が組まれていました。まず、サッカー日本代表の長友佑都選手を取材した「苦手なことは伸びしろなんだ」というインタビュー記事。そしてその下には大きく「幼児の運動能力伸ばせる環境は指導するより遊ばせて」という見出しに、子どもの運動能力を伸ばすにはどんなスポーツ環境がふさわしいのかという内容が掲載されていました。
膨大なデータから導き出されているのは・・・
紹介しているのは、全国65か所の幼稚園で約9000人の幼児を対象に調査したデータ。その膨大なデータから導き出されているのは「幼児期には、特定の運動を教わるより、自由に身体を動かして遊ぶ方がいい」という結論でした。砂場、ボール遊び、鬼ごっこなど、外で活発に遊ぶ園の運動能力が最も高かった、というのです。
ひなぎく幼稚園の保育が科学的に証明
これは、意外な結果といえるかもしれませんが、しかし、「自分で行動を決めてやり遂げる遊びの方が意欲が育つ」という解説と、実証的データには説得力がありました。人間としての基盤を作る幼児期には、何をして遊ぶか、どうやって遊ぶかを「自己決定」し、仲間とコミュニケーションをとって遊ぶ経験こそが、運動能力をも伸ばす、というのです。以前に、また主任は10月の研修会で、この調査をなさった東京学芸大名誉教授の杉原先生の調査報告と講演を直接聞いています。その時もひなぎく幼稚園の保育が科学的に証明されたことを学び、大変勇気づけられました。又、今回このように新聞で大きく採り上げられたことを驚きと共に心強く受け止めています。
子ども達の成長にとって必要なのは・・・
ひなぎくにも、各学年に週一回体操の時間があります。が、派遣講師には幼稚園の保育方針や意向に沿っての体操の時間をお願いしています。私たちは「全てお任せ」というのではなく、常にそのやり方や内容について連携を計っています。
そして、何よりも、子ども達の成長にとって必要なのは、たっぷりと遊ぶ時間であるという思いを益々強くしています。
3学期はあっという間、というのが保育者間の口癖になっていますが、だからこそ、一日一日の積み重ねが大切と心に期しています。年度末の成長した姿を楽しみに、見通しを持って歩んでいきたいと思っています。