12月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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ひなぎくのクリスマス


「♪ア~ドベ~ントクランツにあ~かり~がつくと♪」
今年も子どもたちの大好きなクリスマスの歌が幼稚園に響き始めました。折り紙をしながら、砂場で山をつくりながら、朝の支度、帰りの支度をしながら…練習をするという意識ではなく、歌が好きで楽しいから、生活の中に自然ととけこみ積み重ねているのがひなぎくの歌声なのです。クリスマス当日だけでなく、クリスマスを楽しみに待つアドベントの毎日の生活も大切に過ごしていきたいと思います。


年長組の子どもたち

さて年長組は…クリスマスにはページェントという聖誕劇を礼拝の中で神様におささげします。でもいきなりセリフを教えたりはしません。歌を歌ったり、絵本を読んだりしながら「一番はじめのクリスマスってどんなだったんだろう…」とみんなで考え、感じることから始めます。そんなある日、自由遊びの時間に園庭にきれいなはねをつけた天使さんがとび始めました。年中の時にページェントを見た経験が残っている子どもたちは、あの時の年長さんのように、はね(手)を広げつま先立ちでとぶのです。それを見た他の子どもたちも「私もやりたい!」と今度はホールで何人かが集まり、天使の家族が組み木で天使たちのお家を作り始めました。そこには赤ちゃんもいます。その赤ちゃんは…「イエスさまってことね」と同じく組み木で作ったかいばおけに眠っているのです。この子どもたちからのクリスマスの空気を「今だ!」と担任たちはとらえ、みんなで馬小屋も作りました。(ホールの正面にあります。礼拝当日にご覧下さいね)自由遊びとクラス活動を連動させて年長組はページェントをつくっていきます。


年中組の子どもたち

年中組は…園庭をとんでいる年長組の天使にふと目がいきますが、目の前の遊びに夢中です。ひなぎく祭の年長組のお店屋さんめぐりを経験して、お店屋さんをやってみたい! と、大根の葉や人参の皮を使ってのレストランが続いています。子どもたちのやりたい遊びを支えながら、担任は少しずつクラス活動の中で、クリスマスの絵本を読んだり、お話をしたりしています。そのクリスマスの空気を感じ始めた子どもたちは、お部屋に飾ってあるクリスマスの飾りをゆっくり眺めたり、年中組のお家の方から頂いたひいらぎの葉で作った大きなアドベントクランツを見ながら「もうすぐ2本目だね!」と友だちとおしゃべりをしたり…クランツがクリスマスを楽しみに待つしるしとなっています。こうして少しずつクリスマスの空気が流れていく中で、お家の方と一緒にアドベントクランツを作ることができ、嬉しい時となりました。クリスマスには年長組のページェントを見て、その中の静かな夜の場面に参加をします。アドベントの毎日の中でクラスで聞いた聖書のお話をページェントで実際に見ることができるのです! 今年もきっと子どもたちの中にあたたかなクリスマスの喜びがしみわたっていくことでしょう。


年少組の子どもたち

年少組も…ひなぎく祭のお店屋さんが大人気で、パン屋さんが続く日々でした。まだまだ目の前の遊びと毎日の生活に精一杯の姿も多くありますが、大好きな先生からのお話をとおして、ゆっくりと、クリスマスの空気が年少組にも流れています。「先生! カレンダーまくったら!(めくったら!?)」とクラスで作ったアドベントカレンダーは子どもたちのお気に入りです。また、降園時、玄関でバスを待っている年長組の子どもたちが「♪僕らは村の羊飼いです~ハイドンハイドンティリドン~♪」と歌っていると、年少組もその心地よいメロディとおもしろい歌詞に、すぐに真似て歌いだします。「♪ハイローハイローチリドン~♪」なんとも微笑ましい姿ですね。



その学年の成長段階に合わせた「よく見る」「よく聴く」生活がひなぎくの保育の基本です。
よく見てよく聴いて、保育者と仲間と一緒にあたたかなクリスマスを迎えたいと思います。
又、今年もお家の方と一緒に、献金袋やクランツを作るよい時をもつことができました。ありがとうございました。お家でクランツに火を灯し、自分のことだけでなく、困っている方たちのことも考え、日々の恵みに感謝し献金がお捧できるといいと思います。ご家庭と園とで心を合わせ、クリスマスまでの日々を共に歩んでいきましょう。

(多和田 記)