2月の園長のおたより ひなぎく幼稚園

東京都西東京市のひなぎく幼稚園のホームページです。

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仲間と一緒にたくさん遊んで

成長のもとはたくさん遊ぶこと

ある日の朝の園庭では「先生~砂場に霜柱だぁ~!」とシャベルでの霜柱探しが始まりました。そして「寒い時はね、走るといいんだよ!」とおにごっこも始まります。
今が一番寒い季節ですが、子どもたちは寒さの中からも自然の不思議を楽しみ、遊び始める毎日です。今年度の保育も残すところ2か月となりましたが、実際の保育日数にしてみるとあっという間なのがわかります。だからこそ私たちは引き続き、ひとりひとりの育ちのペースを見守り、その時期の発達段階に応じた保育を考え、子どもたちに丁寧に向き合い、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。 幼児期の心と体の成長のもとはたくさん遊ぶこと!どの学年もゆっくりと遊ぶ時間を、しっかり確保したいと思います。

大きな成長

支度や着替え、手洗いなど、個人的に言葉をかけながら、保育者の手をかりて生活習慣を覚えていった年少組の1、2学期。それが今では、生活習慣が身につき、自分で自分の支度をして「お外いってきま~す」と、あっという間に遊び始める姿が多く見られるようになりました。そして「先生~箱が欲しい」「先生!紙でクルクルしたいから、おっきい紙ちょうだい」等々…子どもたちの「○○したい!」というのがとても多くなった年少組です。大きな成長ですね。そこから製作が始まると「私もやりたい!」と友だちが増えていきます。もうテーブルを独り占めなんかしません。ちょっと横にずれて、友だちが入れるようにしています。子どもたちが自分で見て考えて、言葉で伝えて遊びに向き合っていくことが、とても大事ですね。それには、たっぷりとした時間が必要なのです。

友だちと関わる時間も増えている年中組

年中組では毛糸を使って指編みをしてマフラーを作っています。これがなかなか難しいのです。年中組の今だからこその活動ですね。すぐに「やりたい!」と始める子も多くいますが、もちろん「難しそうだなぁ…でもやりたいなぁ…やってみようかなぁ…」とよく見て~考えて~やりたい!そういう気持ちになるにはやはり時間がかかります。そして、やってみると…「楽しい!」と思ったり、やっぱり難しい…と苦戦したり、実に様々です。でも友だちと一緒におしゃべりしながらやっていると、だんだん楽しくなってきたり、コツがわかってくるとおもしろくなってきたりします。そして「明日もやる!」と遊びがつながっていくのです。遊びが継続するようになり、ひとりで遊ぶよりも友だちと一緒のほうが、何をやるにも楽しい!と友だちと関わる時間も増えている年中組です。


さすが年長さん!

そして年長組では大工が始まっています。集中力や根気がいる活動で、こちらも年長組の今だからこその活動です。自分の作りたいものをイメージして、様々な形の木材から選んでいく… とても高度な想像力ですね。これもたっぷりとした時間がなければできません。そして大工室が大混雑したある日、かなづちが売り切れてしまいました。どうするか…一緒に使ったり、貸し借りはもちろんできます。でも待っていると、時間がかかるから…紙に名前を書いて、かなづちの予約表ができました!名前が呼ばれるまで、他の遊びをしています。さすが年長さん!

友だちと過ごすことが何よりも楽しく、友だちが大切な存在であることを実感している年長組です。様々な状況に対して、保育者や友だちと相談して決めていき、その中で「あっ!その考えいいね」と友だちの考えを認めています。友だちとの、様々な活動に柔軟に向き合っていけるように支えていきたいと思います。 

(多和田 記)