11月は、ひなぎく幼稚園のお誕生日(創立)をお祝いするひなぎく祭週間を迎えました。
まずは58才のお誕生日をお祝いして、創立記念礼拝をまもりました。神さまの大きな愛に支えられて58才になった喜びと、幼稚園をありがとうと感謝の気持を分かち合いながら祈り、讃美する中で、子どもたちなりにその長い年月の重みを感じていたようでした。
そして、大好きな幼稚園のために、私たちにできることはないかとみんなで考えました。「幼稚園をお掃除してきれいにしよう!」「ハッピーバースデーの歌を歌おう!」など心のこもった意見がいくつもでました。年長組では「お店屋さんを開いて、年少、年中さんを呼ぼう!」との意見にみんなが大賛成。ちょうど1年前、年中組だった時に年長組によばれて行ったお店屋さんの楽しさがとても印象に残っているようでした。でてきたお店は、ちょうどその時に子どもたちが毎日遊んでいるお気に入りのものから広がっていきました。
おいも掘り遠足が終わって、そこからおいも畑をつくったり、おいものスイーツ屋さんがうまれました。夏の暑い季節から夢中だった虫探しから、虫の探検屋さんができました。家族でよく食べているのかな?ラーメン屋さんやおお寿司屋さんも開店です。
様々な経験がすべて遊びにつながっていくのが子どもたち。その創意工夫はみごとです。改めて、日々の保育や生活の積み重ねが大事であることを感じます。
開店してしばらくすると、幼稚園の中に年長組によって、開店をお知らせするポスターが掲示されました。それを見た年少、年中の子どもたち。ワクワクドキドキしながらお店屋さんに向います。年少組は小さな買い物バッグを肩から提げて出発です。
「いらっしゃいませ~」の大きな声に圧倒されながらも、様々なお店にこどもたちは興味津津です。小さなお客様を迎えた年長組も嬉しそうに応対します。その対応にも優しい気遣いが見られます。体をかがめて話かけてあげたり、一つずつメニューを説明したり、迷っている年少さんをお店に案内してあげたり・・・相手への思いやりが感じられ、とても頼もしい姿でした。
年少、年中組も思えば1学期・・・2階のホールに行くだけで緊張だったのが、お店屋さんを好きなように巡り、楽しむ姿が多くありました。そして年長組と会話のやりとりをしたり、友だちと会話を弾ませてお店屋さんを回ったり、友だちと関わる力がついてきたなと、成長を感じます。
その日だけではもちろん終わらないのがひなぎくの保育。
ひなぎく祭週間が終わっても、お店屋さんは続いています。年長組では、まだやったことのないお店屋さんにお手伝いに行ったり、お客さんになってゆっくりまわる姿もありました。
年少、年中組では、見て、体験したことをもとに、小さなお店屋さんが開店しました。
子どもたちの「やりたい!」という興味や関心が、新たな遊びや活動につながっていく毎日です。そして、その積み重ねた活動がまた大きな活動へとつながっていくでしょう。そこには一緒に活動をつくっていく友だちがいます。今、どの学年も友だちの存在がとても大きなものとなっています。友だちとどう心を通わせていくか・・・引続き、日々の遊びや活動をたくさん経験して感じていくことでしょう。私たちも、子どもたちの思いとしっかり向き合っていきたいと思います。