*自分のことは自分で
幼稚園は子どもたちの自立の場です。
ひなぎく幼稚園では特に、身支度や自分の物の管理をはじめ、「これはしていいことかどうか?」(善悪の判断)や「今は何をする時かを判断して行動する」(自己コントロール)まで「自分のことは自分で」自発的にできるようにと指導しています。
そして、年少組は、助手の先生にいつも助けてもらうという生活からは少しずつ卒業。「自分のことは自分で」と励みます。4月当初の姿を思い出せば、今の年少組の子ども達が1、2学期の間にどんなに大きな成長を遂げたかが分かります。
その成長に合わせて、助手の先生は幼稚園にいるけれどちょっと離れて見守っている、子ども達は担任の先生とお友だちと一緒に頑張る、という環境で過ごします。もちろん、クラスに先生は担任一人という年中組の生活も視野に入れてのことです。
それに加えて、年中組は年中組なりに、年長組は年長組なりに「人の話を聞くときは聞く」といった正しい態度を人に注意されてからではなく、自分で気づいて、自分で自分を律してできるような生活を目指していきます。
*仲間と仲良く遊ぶ
キーワードは「一人で遊ぶのも楽しい。でもお友だちと遊ぶのはもっともっと楽しい」です。
年少組も、年中組も自由遊びの中で、また、クラスごとに、「楽しいねえ」「面白いねえ」とお友だちと共感し合う経験が、一年間の最後にもっともっとできるようにと担任は考えています。また、年長組には、卒園を前にクラスの仲間とアイディアを出し合い、力を合わせて活動を創りあげ、発表するという大きな経験が待っています。
また、3学期の年長組の特色として、知的欲求(好奇心)が旺盛になることがあげられます。年少、年中時代を通してじっくりと蓄えてきたものが花開く時、とも言えるでしょう。文学や文章、数を無理に覚えさせようとしなくても、環境を設定してあげれば見事な吸収力を見せてくれます。泉のように湧き出て来る知的欲求を充分に満たしてあげることも、また年長組の課題となります。
今学期も各ご家庭で、そして幼稚園で、子ども達はきっと見事な成長をみせくれることでしょう。子ども達は育つ力を豊かに神様から与えられている、希望の光です。その健やかな成長をしっかりと支えるために、ご家庭と幼稚園とが力を合わせていけますように、とお願い申し上げます。